2010-07-19

踊る大捜査線3を観てきた。

先週末観てきました、『踊る大捜査線3』。



ドラマ時代からオンタイムで観てきた世代なので、
当時見ていたあの登場人物のその後の姿を、
こんなにも長い間、追いかけ続ける事ができるというのは嬉しいことだったりします。
映画の内容について色々言われている事は分かっていても、
やはり観ずにはいられないんですよね。

その一方で、「映画」というジャンルのファンとしては、
観客を馬鹿にしたような適当な描写と、
雰囲気だけで進んでいく破綻したストーリーに、
毎回非常に憤りを覚えるのも事実で。

特に、前回の『踊る2』の、
いくつかの事件がベルトコンベア式に運ばれてきて、
青島や湾岸署の面々の活躍といった大きなカタルシスもないまま、
なんとなくフワッと解決していくという内容があまりに酷かったので、
今回は自ら進んで地雷を踏みに行くような・笑、
非常に微妙な気持ちで劇場に向かったのですが、
そういう心の準備の甲斐もあって(?)それなりに楽しめました。

まぁ、それでもおかしなところは山ほどあったし、
特に物語の後半のストーリーの破綻っぷりには、
あまりの酷さに怒りを覚えましたけれど、
(湾岸署が解放されて、すべての事件が解決した後も、
真犯人の言われるがままに青島が行動する理由がわからん!)
正直なところ、あらかじめ大きな期待をしていなかった分、
それすらも許容範囲のように感じましたね。

っていうか、どうしてもひいき目で観てしまうんですよ。
本当にドラマ版が好きでしたから。
特に真下が撃たれるエピソードから最終回に向かう流れは今見ても最高です。

ですので、この『踊る3』を観に行こうと思ってらっしゃる方は、
ドラマ版、TVスペシャル版に劇場版、スピンオフ等をすべて観た上で、
思い入れたっぷりの状態までテンションを高めてから
劇場に行かれる事をお勧めいたします。

そんな時間ないよ、という方には、まったくお勧めできません。
普通に時間の無駄だと思います。
これを観る暇があったらピクサーの大傑作『トイ・ストーリー3』を観ましょう・笑。

それにしてもこの脚本はどうにかならんのかね、、ホント、、。
君塚良一の才能は90年代で枯れてしまったのでしょうか。
ドラマの脚本書かせたら本当に面白かったんだけどなぁ、、。