昨夜、NHKにて放送されたスペシャルドラマ。
「ザ・ライバル サンデーvsマガジン 少年週刊誌の闘い」。
皆さんはご覧になりましたか?
いやぁ、面白かったですね~。
日本初の週刊少年マンガ誌として生まれた、
少年サンデーと少年マガジン。
日本漫画史の黎明期に繰り広げられたその2誌の闘いと、
両誌の競争が数々の名作を生み出していく様子を、
ドキュメントに再現ドラマを織り交ぜながら、熱く描いていました。
赤塚不二夫の引き抜き合戦とか、見所はたくさんあったのですが、
僕が特に感動したのは、「巨人の星」が誕生する時の川崎のぼるのエピソード。
梶原一騎の原作は素晴らしいのだけれど、
子供の頃から貧しくて、家計を助けるために働いていた為、
他の子供たちのように友達と空き地で野球などしたことがなく、
野球のルールを何一つ知らないので、自分にはこの漫画は書けない!
と慟哭するシーン。
昔のマンガ家の話って、この手の熱いエピソードが山盛りで、
今までも何度となく雑誌やテレビで紹介されてると思うんですが、
この川崎のぼるの話は初めて聞きました。
だからスポーツをテーマにしていながら、
あんなに業の深い漫画が書けたわけだ、、と納得。
でも、個人的には、週刊少年ジャンプが登場してからの
週刊少年マンガ誌三国時代についても、もっと描いて欲しかった気もする、、、。
そういう意味ではちょっと消化不良の感も否めないかな。
というわけで今夜は、
大泉実成の単行本『消えたマンガ家』を
本棚から引っ張り出して読み返そうと思います。