FIFAワールドカップ2010 南アフリカ大会 決勝トーナメント1回戦
パラグアイ 0-0 日本 [プレトリア]
<PK戦> パラグアイ 5-3 日本
パラグアイ ○ ○ ○ ○ ○
日本 ○ ○ × ○
3番目のキッカーで駒野が出てきたときは嫌な予感がしましたが、
残念なことにその予感は的中してしまいました、、。
最初の5人にキックの精度が高い選手を並べてくると思ったのですが、
中村憲剛や玉田ではなく駒野、、、。
決して駒野が悪いわけではないのですが、
今大会通じてキックが不安定だった駒野をあの場所で蹴らせた岡田監督に、
どういうプランで3番目のキッカーに選んだのかを聞いてみたい。
まぁ、試合内容自体は押されっぱなしでしたし、
地力に相当な差がある事は間違いなく、
パラグアイはベスト8に進むべくして進んだと思いますが、
それでもやっぱり残念です。
守りに守ってPKという状況までたどり着けたのだから、
どうしても結果が欲しかった、、。
バックラインの身体を投げ出す守備や、前線で体を張って慣れないワントップをこなす本田、
最後までサイドで上下動を繰り返した長友の姿には感動を覚えました。
PKの最後、全員で肩を組んでグラウンドに跪いた時などは涙が出そうでしたし。
それだけになんとかあと一つ勝って、彼らが喜ぶ姿を観たかったですね。
今大会は大会前の不振に、直前のシステム変更、
主力選手の不調など、不安材料だらけの中で始まった大会でしたが、
結局はベスト16までこれました。
岡田監督が選択したのは、負けたら何も残らない、
結果重視の超現実的なサッカーでしたが、
このベスト16という結果は、とりあえず次第点ではないでしょうか。
ただ、2年前のオシムの辞任がなく、
(オシムが日本代表の監督にふさわしいかは別にして)
一人の監督が4年かけてじっくりとチームを成熟させる事ができていたら、
この選手たちの能力があれば、もっと素晴らしい結果も残せたかもしれないと思うと、
なんとも悔しい気持ちになります。
願わくば2014年のブラジル大会に向けては、
今回出番のなかった森本、内田、
さらに今回は選ばれなかった香川、乾、金崎、柏木などに、
宇佐美や大迫、杉本といった若くて才能あるロンドン世代の選手もどんどん招集し、
4年をフルに使って、明確な方向性とプランを持った上で強化してほしい。
強豪相手に引きこもるんじゃなくて、ガチで真正面からぶつかり合える、
サッカーらしいサッカー、日本らしいサッカーを確立した上で、
今回以上の成績を目指してほしいと思います。
何だかんだと書き連ねてきましたが、
今回のW杯が始まるまで、
まさかこんなに長く楽しませていただけるとは思いませんでした。
ベスト16というのは本当に素晴らしい成績だと思います。
選手には胸を張って帰ってきてほしい。
ありがとう!日本代表!!