2009-04-05

「さよならだけが人生だ」

YOUTUBEを何となく巡回(笑)していたら、
懐かしい番組を見つけました。

昔、日テレ系で放送されていた『驚き桃の木20世紀』。

しかも僕の大好きな映画、『幕末太陽傳』の監督で、
「さよならだけが人生だ」という名言を残した、
川島雄三を特集している回のもの!



ブログへの引用が出来なかったので、
興味のある方はYOUTUBEに直接アクセスしてください。
パート1から5まであります。
↓↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=1Ws_RA2cYJU

初めて見たので大感動!!
いやぁ、格好いいなぁ、、、。

ちなみに代表作の『幕末太陽傳』。


 
 【内容紹介】
 ・明治維新まであと5年という幕末の日々。品川の遊郭で大判振るまいの佐平次(フランキー堺)は
  実は一文なしで、居残りとなって腰を落ち着けることに。
  もう一組の居残り組は高杉晋作(石原裕次郎)をはじめとする勤王の志士たち。
  佐平次は彼らと仲良くなり、やがては廓(くるわ)の人気者になっていくが…。
 
映画のストーリーは、
落語の『居残り佐平次』や、『芝浜の革財布』『品川心中』等、
有名な噺がたくさん盛り込まれているので、落語好きな方はよりいっそう楽しめるんですよね。

さらに当時の世俗なども反映しながら進む斬新なストーリーや、
カメラの長回し、斬新な構図からの撮影、デティールにこだわった演出など、
川島の才能が、画面から溢れんばかりに伝わってきます!

さらに忘れてはいけないフランキー堺!!
細かな所作まで神経が行き届いた、「粋」を体現したような演技が素晴らしい!
石原裕次郎ら日活のスターを前にしても、見劣りするどころか一番輝いてますよ、ホント。

そういえば、初めて観た時。
映画の冒頭から、いきなり度肝を抜かれたことを覚えています。
映画製作当時、1957年の品川の京浜国道がファーストカット。
現代の品川遊郭跡を写してから時代を遡って物語がはじまるんです。
こんな時代劇見たこと無い!!

時代劇に興味が無い人でも、
映画が好きな人なら是非観てください。
「邦画史に残る傑作」と言われている作品です。

ちなみに有名な話ですが、
この作品には、実際作られた物とは異なる、
本来作られるはずだったラストシーンのプロットが存在します。
川島が希望したそのプロットは、
様々な事情があって最終的に変更されてしまうんですが。

その、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の『ホーリーマウンテン』を思わせるような、
驚愕のラストが本当に実現していたら、、、。

ひょっとしたら
「邦画史に残る傑作」から「邦画史上最高傑作」と呼ばれていたかもしれない、、、
なんてことを僕は思うんですが。

どうでしょう。