一年ぶりに続刊が発売になりました。
『レッド』 作:山本直樹
このレッドという作品、
そのタイトルが表す通り「連合赤軍」を扱った作品です。
1969~1972年の、
いわゆる学生運動、全共闘の闘争で混乱していた
日本の「狂った季節」を舞台に、
自分の国に革命を起こすべく奮闘し、
破滅へと向かっていった若者達の青春群像劇になっています。
おそらく綿密な取材と膨大な数の資料を元に書かれているであろう作中、
作者本来の繊細な作風と、
不自然な程淡々としている描写に加え、
後の様々な事件において
犠牲者となるべく運命づけられた者たちに、
亡くなる順に「番号札」が付されていることが、
その後の悲劇を暗示していて、
よりいっそう緊張感を高めています。
この第2巻においては
1巻から続く、本格的破滅への助走が加速しているといった感じ。
またもや続きが楽しみな状態で一年ほど待たされることになりそう、、。
でも、とても楽しみです。