1996年に出た本です。
太田出版の800円シリーズ。
クイックジャパン五号、オザケン特集の記事に大幅加筆修正して、
それに加え、フリッパーズ・ギター時代のプロデューサーと、
伝説のフリッパーズ・ファンジン“FAKE”編集部との特別対談も収録されています。
当時、小沢健二が取材を受ける際に
「自分の記事などにフリッパーズギターという名前を使うな」と、
雑誌社に対して言葉狩りを行ったということが騒ぎになり、
バッシングの嵐が吹き荒れていました。
その流れに乗って、
色んな小沢健二の関連本が出ましたが、
多くは単なる下衆の勘繰りとでも言うべき内容で、
読むに値しないような物ばかり。
その中で、この本だけは、
愛に溢れながらも、冷静に当時の小沢健二の立ち位置を分析しようとしていて、
読み物としてとても魅力的なものになっていました。
また、個人的には、
この本に、フリッパーズギターからソロにいたるまでの全ての楽曲について、
サンプリングの元ネタ解説集が付いていたのも大きな魅力でした。
これを読んで元ネタ漁りをしていたのを思い出します。
今でもamazonなどで中古のものが手に入るはず。
興味のある方は探されてみてください。