2010-03-15

6/25 小沢健二@福岡

あれは僕が中学生の頃か。
土曜日の夜に祖母の家でテレビを見ていた時のこと。

確か、あれはマジカル頭脳パワーだったかな?
そういえば流行りましたねー、マジカルバナナ。
あるなしクイズとかもうね、死ぬほどやりましたよ、学校で。
番組のクイズ本なんかもベストセラーになったんじゃなかったかな?
いやまぁ、そういうことは置いといて、
その番組のエンディングで流れていた曲の話です。

「エヴリディエヴリディエヴリディ,,」という、
聴きとれないくらいの早口の歌い出しから始まるその曲に、
僕は一瞬でハートをロックされました。
そのあとすぐ、忘れないように、
番組のエンドロールで流れる曲名とアーティスト名を、
必死でメモった事を覚えています。
ばあちゃん、紙と鉛筆ちょうだい!なんて言いながら。

何て言ってもインターネットなんか無い時代ですから。
後からGoogleで検索、なんていう事は出来ないわけで、
テレビやラジオで良いと思った曲はその場で即メモ、そして雑誌をチェック!
そうでもしないと次にいつ聴けるか分からない、まさに一期一会ですよ。
まぁ、この場合は翌週のエンディングでも聴けるわけですが。
「なんだこの曲は!?」という熱が冷めないうちに、
その曲名とアーティスト名を知ることができたのは良かったな、と。
今振り返ってみると、そう思うわけです。

で、その時流れていた曲というのが、
小沢健二の『暗闇から手を伸ばせ』であり、
それが僕と小沢健二の最初の出会いでした。

そこから逆引きでフリッパーズギターを聴き、
『さようならパステルズ・バッヂ』に脳天を割られ、
『午前3時のオプ』の歌詞に熱狂し、
『ドルフィンソング』に涙を流し、
最終的に『ローラースケートパーク』の素晴らしさに心を震わせる、
という体験をするのですが、

それはまた、別のお話。