2009-03-02

『バット・ムービー・アミーゴスの日本映画最終戦争』

『映画秘宝』巻末に掲載されてる座談会、
「日本映画縛り首」が単行本になるみたいです。



【内容紹介】
 もうガマンの限界だ!
 安易なリメイク志向とテレビ局の介入で
 世界サイテー水準に堕ちた日本映画滅亡の危機に
 伝説の戦士3人衆が立ち向かう!
 2007-08年のダメ日本映画58本メッタ刺し!
 年間公開数400本・・・・・なのに世界で通用する作品はゼロ!
 その理由がここにある!

 ・長澤まさみがシャプ漬けの難病ファンタジー『そのときは彼によろしく』
 ・お花畑をバックに女子高生を輪姦レイプ!テレビ局制作のポルノ『恋空』
 ・見どころはドラマじゃなくてCGの”国民映画”『ALWAYS・三丁目の夕日』
 ・織田裕二よ、三船敏郎のモノマネはテレビでやってくれ!『椿三十郎』
 ・「俺はFBlだ!」ナンちゃんの迷演に場内卒倒!『L change the WorLd』
 ・少林寺の名を汚す国際問題級の超駄作『少林少女』
 ・10億かけた見どころは綾瀬はるかのおっぱいだけ!?『僕の彼女はサイボーグ』
 ・血を吸う人面魚が港町を壊滅に追い込む恐怖の終末アニメ『崖の上のポニョ』
 ・台風で巨大津波が起きるデタラメ・スペクタクル『252生存者あり』


昔、槇原敬之も、
「好きなものは好きと言える気持ち抱きしめていたい」
と歌っていましたが・笑、
好きなものを、好きと言うだけでなく、
良い物は良い、悪いものは悪い、と、
正直に意見を表明するのは、とても健全な事だと思います。

その意味で、この映画秘宝では、
内容に若干の偏りが目に付き、それがまた鼻にも付きますが、
それでも『キネマ旬報』のような、
配給会社の提灯持ち雑誌よりは、
はるかに健全な映画批評が行われてると思います。

特に、この単行本の元になってる座談会では、
数多くの邦画作品がクソみそに叩かれてますが・笑。

この場合、悪いものは悪いと、はっきり言うことは、
悪口ではなくて、作品を見た人が下した、その作品への正当な評価ですからね。

例えば「母べぇ」で
吉永小百合が32歳の女性を演じることに誰も突っ込めないという、
そういう映画界の現状に対して何か違和感みたいな物を感じる人は、
是非ともこの本を読んで、読後に訪れる、
長年の便秘が治った時みたいな快感を味わって下さい・笑。

3/3発売です。