総合格闘技イベント「DREAM」において行われた、
田村潔 対 船木誠勝の試合前に
選手紹介として流されたVTR(通称・煽りVTR)です。
プロレスの歴史上最も過激な思想を掲げて旗揚げされ、
なおかつ絶大な指示を受け、一大旋風を巻き起こしながら、
その過激さと、先鋭的かつ狂気性をおびた思想が故に、
既存のプロレスとの軋轢の中で次第に自己矛盾を生じ、
数年で空中分解してしまった、伝説の団体。
「U.W.F」。
その生き残りでもある二人が、
十数年のときを経て「U.W.F」以後のそれぞれの人生を賭けた試合に望む。
その闘いのオープニングを飾るに相応しい、とてもクオリティの高い煽りVTRでした。
製作者は、PRIDEでも素晴らしい仕事をしてきた佐藤大輔ディレクターですが、
PRIDE期を含めても彼の最高傑作ではないでしょうか。
もはや一つのドキュメント作品と呼べるくらいの、圧倒的なクオリティです。
「U.W.F」の秘めた狂気性を、
同じく理想を追い求めた狂信的集団、連合赤軍になぞらえながら語っています。
前田日明の口から
「5年待ってくれと言った」
という言葉が聞けるとは思いませんでした、、、。
個人的には一番印象に残った部分です。