『それでもドキュメンタリーは嘘をつく』 森達也
昔出版された『ドキュメンタリーは嘘をつく』に
新たに加筆修正したものが文庫版になって最近出版されてたみたいです。
いい機会なので、もらった図書券で買ってみます・笑。
内容はこんな感じ、、、。
「「公正中立」な視点という共同幻想に支えられながら、
撮り手の主観と作為から逃れられないドキュメンタリーの虚構性と魅力とは何か?
情報が「正義」と「悪」にわかりやすく二元論化され、
安易な結論へと導かれる現代メディア社会の中で、
ドキュメンタリーを作る覚悟と表現することの意味を考察したエッセイ。
自らの製作体験や話題の作品を分析しつつ、
自問と煩悶の末に浮き彫りにした思考の軌跡。」
ドキュメンタリーというものが、
監督がいて、編集という作業を経て僕たちのもとに届けられる以上、
完全に「公平中立」な立場で作られた作品など成立し得ないし、
だからこそ面白いわけで。
一つの表現ジャンルに過ぎないものを、
そのまま事実を抜き出したものとして受け入れることの危険性を説いています。
大学でメディア論を勉強していたこともあって、凄く面白いです。
新たに加筆されている部分というのが気になるので、
これを機会にもう一度読み直してみようと思います。