2008-11-12

"MONSOON"

90年代の末期にひっそりと表れ、
一部に結構な衝撃を与え、
その後忽然と姿を消した雑誌、『モンスーン』。

当時、ジュンク堂でたまたま手に取った創刊号の特集が、
今でも語り草になっている『THE END OF 裏原宿』でした。
今でもいろんな意味で忘れられません。

超適当に作られた・笑、当時の「裏原宿」の人物相関図。
当時、「狂っている」といっても過言ではないほどの異常な盛り上がりを魅せていた、
裏原宿界隈の喧騒をシニカルな目線で批判したその特集は、
当時そのムーブメントに巻き込まれていた僕にとっても衝撃的でした。

こちらはその第2号。
先日の引越しの際に発見してお借りしました。


ずっとこの号が読みたかったけど、
なかなか見つからなかったんですよね、、、感動。

特に、スケシンの今では見られないマトモな(笑)インタビューが秀逸。
当時出たエイプのデジタルカモ柄が、実はデジタルでも何でもなく、
50年近く昔にロシアで作られた手書きのパターンを元にしているということを入り口に、
APEを代表する「裏原宿」ブランドを盲目的に信奉する信者達への違和感を率直に語っています。
サブカルチャー全般に共通することが語られていて、すごく面白いです。

そのほかにもクボタタケシ(classicsが初めて出た頃)の特集記事&ディスクレビューや、
村上隆のキャラクターDOB君を宇川直弘やスケシンなどがアートワーク化する企画など、
高感度な特集や記事が満載でした。
いやー、面白かった。

あ、そうそう。
この雑誌、慶應のSFCの福田和也研究会にいた
マスコミ志望のメンバーが中心になって創刊されたんですよね、確か。
とても学生の仕事とは思えないクオリティ。
すごいなぁ。