世間のブームから、かなりの周回遅れですが、
東野圭吾の『容疑者Xの献身』を読みました。
数年前から、いつか読もうとは思っていたのですが、
昨年、先に映画版を見に行った事で、
逆に小説を読むタイミングを失ってました。
いやぁ、面白いですね。
作中の肝になる叙述トリックは、
当時ミステリー文壇で賛否両論巻き起こしたらしいですが、
うーん、別に良いんじゃないでしょうか。
トリックの暴露にいたるまでの課程がとても丁寧だし。
まぁ、確かに本格推理小説ではなく、
どちらかと言えば一級のエンターテイメント作品という感じはしましたけど。
最近、ノンフィクションや古典作品ばかりで、
久しぶりにこういう作品を読みましたが、
映画で結末を知っていた僕にも大変面白く読めました。
予想通り、結末に至る過程の伏線の貼り方や、
その回収などは映画よりもはるかによく出来ていたし、
そのおかげでラストも映画以上に感動できました。
ただ、世間で大ヒットしてからだいぶ遅れて読んでしまったので、
今さら人にオススメする事も恥ずかしいし、
友達と「あれ読んだ?!」的な話で盛り上がることが出来ないのも悲しいです・笑。
やっぱり、物事にはタイミングってヤツがあるんだなぁ、、。