2008-12-13

『ひげよ、さらば』

子供の頃、NHKの人形劇が大好きでした。
里見八犬伝や三国志なんか再放送含めて何度見たことか。

でも、一番好きだったのは、
小学生のころにテレビにかぶりついて見ていた『ひげよ、さらば』です。
そういや授業でもみてたなぁ、、、。



野良猫たちの縄張りであるナナツカマツカの丘にたどり着いた、
飼い主に捨てられた記憶喪失の猫・ヨゴロウザ。
いつもノラ犬たちに苦しめられているノラネコたちが、
そのヨゴロウザを中心に団結してノラ犬と対抗しながら、
「猫の楽園」をつくるため奮闘する姿を描く人形劇です。

まさに階級闘争!
アイデンティティーのぶつかり合い!!

細かくは内容を覚えてないのですが、
子供向け人形劇にあるまじきハードボイルドな展開もあって、
当時衝撃を受けたのを覚えています。
特に最初はやさしかったヨゴロウザがノラ犬のリンチや裏切りを受けたりしながら、
見た目・性格共にどんどんやさぐれていく姿は今でも忘れられません。
台詞とかも格好良くてシビれたなぁ、、。

人形劇といえば『プリンプリン物語』や『ひょっこりひょうたん島』を
一番好きなものに上げる人が多いのでしょうが、
僕は断然『ひげよ、さらば』をプッシュします。

原作は上野 瞭の長編児童文学の傑作「ひげよ、さらば」。

この原作は一度だけ図書館で借りて読んだことがあるんですけど、
人形劇以上に重い話だったことを覚えています。
ラストも相当ダークだった記憶が、、、。

そんなことを思い出していたら、久しぶりに読んでみたくなったので、
なんとなくAmazonを検索してみたんですけど。
新品が5000円近い価格、中古でも数千円でひっくり返りそうになりました、、、。