たまにはこんな話も書いてみましょう。
「ウルトラマン」シリーズなど数多くの特撮作品の演出・監督や、
映画「帝都物語」「姑獲鳥の夏」などで知られた、
映画監督、実相時昭雄。
二年前に残念ながら亡くなりましたが、
僕この人が、もうね、本当に大好きなんです。
実相寺監督が好んで多用していた、
画面を極端に傾ける・カメラと被写体の間に物を挟む・超広角・ロング・といった
独特のカメラアングルや構図を用いた撮影手法は「実相寺アングル」と呼ばれ、
映画、テレビ、アニメなど、後の映像作品に影響を与えました。
例えばこんなアングル。
超クール!!
僕がこの人に傾倒したのは、
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で
この人の演出手法が数多くサンプリングされてることを知ってから。
作中で格好良いなぁと思った画面レイアウトの多くが、
実相寺監督へのオマージュでサンプリングされた物でした。
個人的に一番好きなのは、
ウルトラセブンにおけるメトロン星人の回、第8話「狙われた街」の演出。
この辺もよくサンプリングされてますね。
有名な、ウルトラセブンとメトロン星人の夕日の決闘のシーン。
戦闘のファーストカットが、ドブ川に映った夕日に照らされるメトロン星人の姿。
逆行の多用もこの人の特徴。幾何学模様がヤバイ。
戦闘機のコックピットを通気孔ごしのアングルから撮ってます。発想が異常。
画面の手前に遮蔽物を置き、その奥に人物を置く、代表的な実相寺アングル。
おまけで有名なちゃぶ台のシーン。
いやー、今見ても格好良すぎる!!